アバルト595 MTAオイル交換 予防整備でミッションの故障を防ぐ
2022.12.11
皆さんこんにちは!
今回は最近お問い合わせの多いミッショントラブルネタのご紹介
アバルト595のMTA、フィアット500のデュアロジックなどでギアが入らない、抜けてしまうなどの不具合の事例が昨今増えております。
アバルト・フィアットに限らずアルファロメオについても同じような症例が多く報告されているんです。
MTAやデュアロジック、TCT、セレスピード等呼び方はたくさんありますが全て中身はほとんど同じ機構でマニュアルトランスミッションのギアをコンピューターとギア切り替え用のアクチュエーターで選択して切り替えてくれたりハンドルについているスイッチで選択・切り替えが可能になっている画期的なシステムなんです。
長くこのシステムを採用し熟成を続けているものの、やはりミッション関係のトラブルは断ち切れてはいないようです。
そしてこの事例が多発してしまう原因がこのシステムをオートマと勘違いしているユーザー様がほとんどであることです。
実際日本ではオートマ限定免許で乗れてしまうのでMTかATかの区切りで言えばオートマになってしまうのですが、中身はMTでかつそれをコンピューターとアクチュエーターで制御しているものである為、油脂類の交換はマストになってきます。
が、しかしオートマと勘違いされがちが故に油脂類の交換を認知していないユーザー様が多くいらっしゃいます。
そして油脂類を交換しないまま走り続け故障したときには時すでに遅し、ミッションを降ろしてアッセンブリー交換などの大掛かりな修理になってしまうなんてことが多いようです。
そこでTB RACE &SERVICEでは大掛かりな修理になる前に予防整備をご提案いたします!
今回は車検でご入庫されましたアバルト595のお客様へMTオイル、MTAアクチュエーターオイルの交換をおススメさせて頂き、交換の依頼を頂いたのでご紹介させて頂きます。
では早速オイルの交換に取り掛かりましょう。
MTオイルはごく一般的なMTと何ら変わらないのでブログでは割愛させていただきまして本命のアクチュエーターオイルの交換!
アクチュエーターオイルのタンクを覗いてみると案の定、一度も交換していないようでオイルが茶色く濁っているのがわかりますね👀
これをほったらかしてしまうとアクチュエーターの作動不良に陥るわけです。
当店では基本的に2回のフラッシングを込みでオイル交換をさせて頂いています。
使用するオイルはこちら↓
当店おススメのUNILOPAL MATIC LT
右から一回目に抜いたオイル、真ん中が2回目に抜いたオイル、左が新油
約3万キロしか走っていない車両でもこんなに汚れてしまうんです。
こう並べてみるととても汚れているのがよくわかりますね…
ということでしっかり交換を終えてタンクの中もきれいになりましたね!
この後テスト走行を行いしっかり変速が行われていることを確認!
コンピューターも新油に合わせて再学習させるのでシフトレスポンスまでよくなっちゃうんです✨
当店では予防整備として12か月点検毎、又は24か月点検毎でオイル交換のおススメをさせて頂いております。
備えあれば憂いなし!大きなトラブルが起きる前にマメなメンテナンスを!
今回はアバルト595でしたがフィアットのデュアロジック、アルファロメオのTCTやセレスピードなどにも対応しておりますので気になる方は是非お問い合わせ下さいませ!