アルファロメオ ジュリエッタ サーキット走行向けブレーキパッドを交換いたしました!
2017.10.09
こんにちは!T.BASEレース&サービスメカニックの遠藤です。
サーキット走行をされるオーナー様、走行前の点検で「まだブレーキパッドは半分くらい残っているから大丈夫」とそのままにしてしまっていませんか?
ブレーキパッドの残量が少ないままサーキット走行をすると、フェードのほかとんでもない事が起きてしまう危険性がございます。
アルファロメオ ジュリエッタ スポルティーバにお乗りのK様は、アルファロメオチャレンジや、T.BASEレーシングサービス×スポーツドライビングジャパン共催の少人数レッスンなどにご参加いただいております。
前回走行後の点検で、ブレーキパッドがかなり減ってしまっており、今回アップグレードも兼ねてブレーキパッドの交換を行ないました。
取り付けられていたBD System ブレーキパッド <ドライビングレッスン>の残量は
何と約2ミリ
新品状態で約10ミリほどですから、8分近く使いきったことになります。
左がBD System ブレーキパッド <ドライビングレッスン>、右が今回お取付けするBD System ブレーキパッド <サーキットアタック>です。
BD System ブレーキパッド <サーキットアタック>は、BD System ブレーキパッド <ドライビングレッスン>に比べワンランク上の前後バランス最適化、耐熱性能及び制動性能を持っています。
キャリパーの清掃を行い、BD System ブレーキパッド <サーキットアタック>をお取付けしました。
ブレーキパッドの残量が約2ミリというのは、確かに少ないですが、車検もこの厚みで通りますし、ブレーキパッドとしては使用することは可能です。
ですが、サーキット走行をするとしたらどうでしょうか。
ブレーキパッドの厚みが減る分、ブレーキパッド自身の熱伝導率がよくなってしまうため、ブレーキローターからブレーキキャリパーへ伝わる熱量も多くなります。
すると、ブレーキフルードの温度が上昇しやすくなり、ブレーキフルードが沸騰してしまうことでベーパーロック現象を引き起こす原因となります。
ベーパーロック現象が起きると、ブレーキペダルを踏み込んでも踏力をブレーキキャリパーへ伝えることが出来なくなり、ブレーキが効かなくなってしまいます。
いわゆる、「ブレーキ抜け」という症状です。
サーキット走行において、レーシングスピードでコーナーに差し掛かったのに、ブレーキが効かなければ間違いなくクラッシュしてしまいます。
段々とブレーキが抜けていく場合と、急にブレーキ抜けを起こしてしまうパターンがあります。
いざブレーキを踏んだら、全くブレーキが効かないなんて、すごく怖いですよね。
T.BASEレース&サービスでは、ブレーキパッドが約半分に近づいてきたら交換をおすすめしています。
「まだ残量が残っているのにもったいない」と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、その「もったいない」のためにお体やお車へのリスクを高めるのは非常に危険であり「もったいない」です。
安全にサーキット走行を楽しむためにも、ブレーキパッドは早め早めの交換を心掛けましょう。
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