フィアット500 ツインエアー トラブルシューティング
2016.08.15
こんにちは!T.BASEメカニックの遠藤です。
先日、ECUチューンであるDTT for フィアット500TwinAirを施工するためW様がご来店されました。
DTT ECUチューン(Digi-Tec by TEZZO)は、インストールする前にエンジンに問題がないかどうかをチェックするのですが
そのノーマル状態チェック中に不具合が発覚しました。
フィアット500TwinAirのレブリミットはおよそ5800rpm付近なのですが、車両停止状態でエンジンを吹かし回転を上げていくと…
5500~5600rpm付近で息つきしてしまい、スムーズに吹け上がらないという症状がでてしまいました。
DTTインストールは一旦保留し、原因探求のためトラブルシューティングをしました。
スパークプラグとイグニッションコイルを別の物に交換してみると、明らかに交換前よりもエンジンの調子は良くなったものの、息つき症状は変わらず…
エンジン各部を点検していると、エンジンオイルがかなり多く入っておりました。
結果的に、エンジンオイル過多がこの症状の原因だったのです。
既定量の1.5倍近く入っていたオイル量を調整し試しにテストしてみると…
症状が治まりました。
2気筒のツインエアエンジンは、「マルチエア機構」が採用されており、その機構のバルブはエンジンオイルの油圧を利用して開閉されています。
エンジンオイル過多により、油圧が異常に高くなり過回転防止が作動し、正しいバルブ制御が出来ない為に起きた不具合でした。
エンジンは好調、コレでDTTインストールもバッチリです!
W様は前回、量販店でエンジンオイルを交換し、その際にエンジンオイルが過剰に入っていたようです。
サーキット走行時などは、レベルゲージの範囲内であっても熱膨張等によりオイルが吹き出てしまうことがあります。
T.BASEでは、専門店として、こうしたトラブルシューティングも含めて、ケアしていきます。
元々、W様のご希望だった、DTT(ECUチューニング)も無事に施工でき、エンジンの調子もよくなって、よかったです。
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