【アルファロメオ4Cラジアルタイヤ最速プロジェクト③】2/15袖ヶ浦サーキットテスト
2017.02.27
こんにちは!T.BASEメカニックの遠藤です。
2/15(水)に、袖ヶ浦フォレストレースウェイにてアルファロメオ4Cサーキットテストを行いました。
プロジェクトは「アルファロメオ4Cラジアルタイヤ日本一」です!
レースエンジニアとドライバーの郷田選手と一緒です
使用しているタイヤは、ブリヂストン RE-71R
ホイールは、プロドライブTEZZO仕様鍛造アルミホイール GC-012L for アルファロメオ4Cです。
前回、アルファロメオ4C固有のオーバーステア解消のため、前回、フロントにかなり硬いスプリングを入れてみました。アンダーステア傾向を強くした結果、「硬くてバンピーで、キックバックも大きい」とのドライバーからのネガなコメントでしたが
最終的には1’15.49というタイムまでタイムアップしました。
メカニック・エンジニアとしては、4Cの強烈なオーバーステアを消す為にはフロントに強いスプリングを入れたほうがよいと、理論的な判断をしました。
ところがドライバーとしては、今までのセッティング変更をまとめると、リア側を固めた方がフィーリングがよくなる傾向のようだということでした。
そこで、フロントに中間ほどレートののスプリングを入れてテストを行ないました。
なかなかフィーリングが良いようで、コンスタントに1分16秒台で周回します。
更にリアを固める為、試作の調整式リアスタビライザーをフルハード位置に調整します。
その結果、午前中には前回のベストタイムを上回る1’15.291というタイムが出ました。
ただ、まだリアが振れるような挙動が有るというドライバーのコメントを受け、
午後は、リアのスタビライザーを固めた状態で、前回同様フロントに硬いスプリングに交換しました。
メカニック・エンジニアとしては、アンダーステア傾向を強くし、理論的にはリアが振れる挙動を抑えるための判断をしました。
しかしやはりドライバーからは、先ほどまでの中間のスプリングをフロントへ入れたほうがフィーリングがよいというコメントで、午前中のベストタイムを上回ることが出来ませんでした。
メカニック・エンジニアは、理論的に改善の方向へセッティングをしますが、ドライバーが実際に運転してみるとその理論とは違った結果になることがあります
クルマの開発現場でも設計と実験で意見がぶつかるときがあるようです
どちらにすべきか、セッティングを理論的に煮詰めるのはなかなか難しいものです。
ただ、今回のようにサーキット現地でスプリング交換することは、大変なことですが
それによって、同じ条件下だからこそ、はっきりと結果が現れる。そこも非常に面白いです!
またメカニックとしても、作業したかいがあるということです
次回は、更にリア側を固める方向でセッティングをしみようかと相談中です。
いよいよ、14秒台が見えてきました。
クラス上のポルシェケイマンを上回ることができるかもしれません
今後も、アルファロメオTEZZO 4Cの更なるタイムアップにご期待下さい!
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